特養のリハビリは機能維持が目的なんだよね?
PTはどこに「やりがい」を感じられるの?
特養ではリハビリの頻度が少なく、改善を目的にリハビリすることはありません。
正直、「機能改善こそPTのやりがいだ!」という人には物足りない場所です。
特養でのやりがいは別のところにあります。
自分のやりたい仕事を選んで注力できる
特養では、リハビリに費やす時間は1日の60%のみ。
残りの40%を何の仕事にどのくらい使うかは自分次第。
当然、施設にとってのメリットや費用対効果を考える必要はありますが・・・
リハビリと記録だけで1日が終わってしまう病院では、こんな働き方はできません。
これが、私が特養で働き続けるいちばんの「理由」と「やりがい」です。
本記事では、以下について詳しく紹介していきます。
この記事でわかること
特養で花開いたPT
Bすけ
病院でダメ出しばかり受けていた、こんな私が、特養に転職した途端に理事を任されることに・・・。 特養で働く魅力を紹介します!
特養での理学療法士のやりがいは自分のやりたい仕事を選べること
病院では、リハビリと記録だけで1日が終わるよ。
仕事を選ぶなんて考えられない!
PTには珍しい働き方だよね。
裁量権の有無はやりがいに直結するよ!
特養では、1日のうち約5時間がリハビリに費やす時間。
残りの3時間が、自分でやるべき仕事を考えて実行する時間です。
上記について具体的に解説していきます!
リハビリの収益性が低いから。
特養のリハビリ加算は、収益性が低くPTひとり分の人件費を賄うのも困難。
リハビリだけしていても、施設に利益は生まれません。
そのため、PTはリハビリ以外の部分で価値を生み出す必要があります。
リハビリ以外の仕事に費やす時間があるの?
1日のうち約2~3時間が、やりたい仕事に費やす時間になるよ。
リハビリ時間について具体的に説明します。
特養の全国平均入所者数は70.5人。
70人のリハビリを週1回ずつ、1人20分で行う場合・・・
【1日のリハビリ時間】
週5日勤務:約5時間
週4日勤務:約6時間
8時間勤務の場合、残りの2~3時間の裁量権は自分にあります。
この2~3時間で何をするかは、自分次第。
ダラダラ過ごしてしまえば、評価は落ちる。
逆に、周りの期待を上回る仕事をすることで評価は上がります。
自分の好きな仕事をしてもいいの?
どうせなら、評価につながる仕事がいいよね。
私は2つの基準で仕事を選んでいるよ!
この2つの基準で仕事を選ぶことで、評価に繋がりやすくなります。
その理由について説明していきます!
この基準で仕事を選ぶ理由は、
特養では、PTはひとり職場になることがほとんど。
理由は、リハビリの収益性が低く、PTひとり分の人件費さえも賄えないから。
つまり、PTの専門知識を活かせる仕事は、自分にしかできない仕事だと言えます。
他の人にとっては難しい仕事を、うまくこなすとどうなるか?
評価されますww
具体的には以下のような仕事。
・認知症や褥瘡予防の研修
・転倒事故への対策の提案
・指針やマニュアルの作成
私はこんな仕事ができる自信がないよ!
自信じゃなくて相対評価で考えてみて。
・認知症やポジショニングに関する知識
・利用者の能力に合わせた環境整備
・マニュアル作成のためのエビデンス探し
これらの仕事を、特養にいる職種のなかでもっともうまくこなせる職種はPTです。
他の職種にとって難しい仕事をうまくこなすことで、評価されやすくなります♪
この基準で仕事を選ぶ理由は、
特養のリハビリは収益性が低いため、PTはリハビリ以外で成果を示す必要があります。
結果が数字として表せるのであれば、アピールは簡単です。
逆に、数字で表せない成果をアピールするには、プレゼンスキルが必要になります。
私は入職して2年目に、転倒→入院による損失額を減らすことに成功!
施設長!今年度は入院による損失を138万円減らせました!
来年はゼロにできるよう頑張ります!
2か月後、たまたま空いた「職員兼理事」のポストに入れてもらうことができました。
他にも、結果が数字で表せる仕事は以下のようなもの。
・介護事故をなくす取り組み
・褥瘡発生数を減らす取り組み
・介護士の腰痛を減らす取り組み
「自分の知識が活かせる」「数字で成果を表せる」仕事は他にもたくさんあります。
そのなかから、やりたい仕事を選べるのが特養ならでは。
自分から選んでやると決めた仕事はモチベーションが高く保てる!
仕事の充実感につながっているよ!
実際の仕事内容については、以下の記事で詳しく解説しています。
特養での仕事に向いている理学療法士の特徴
向いてる人
- 自分で考えて仕事を進めたい
- 大きな仕事をしたい
- PT以外の選択肢を広げたい
向いていない人
- 決まった仕事だけをやりたい
- 患者ひとりひとりに向き合いたい
- PTとしての知識を極めたい
上記に当てはまる考えの人は、特養での仕事にやりがいを感じられるでしょう♪
反対に、向いていない人にとっては、特養での仕事は退屈に感じてしまうかも。
それだけ、病院と特養では仕事内容が大きく異なります。
上記の向いている人の特徴について、詳しく説明していきます!
説明してきた通り、特養では1日のうち2~3時間は放任された時間。
どんな仕事に、どのくらい時間をかけるかは自分次第。
この2~3時間の積み重ねが、特養での自分の評価に直結するよ。
「仕事の裁量権がもっと欲しい!」
という人にとっては、特養は本当にやりがいのある職場♪
反対に、病院では1日20単位のために17時までリハビリ。
記録や計画書の作成で、サービス残業も当たりまえ。
リハビリ以外の仕事をする余裕なんてありません。
特養では、広範囲に影響するような仕事ができます!
たとえば、以下のような仕事。
・安全で楽な介助方法を提案
・対応に困らないようマニュアル作成
・知識を深めるための勉強会を開催
これらの仕事は、職員の働きやすさや施設全体の質を高めることに繋がります。
職員・施設の質が高まると、入所している利用者の生活もより良いものになります♪
病院では、職員のため施設のための仕事をする時間はなかなか取れません。
反対に、患者さん一人ひとりを良くしたい人は特養より病院が向いていると言えます。
特養では、リハビリ以外の仕事を通して、「ライティングスキル」が身に付きます。
・勉強会の開催
・マニュアルの作成
・介助方法や注意点の周知
リハビリ以外の仕事の大抵は「人に伝える仕事」だからです。
ライティングスキルは「ポータブルスキル」と呼ばれ、業界が変わっても重宝されるスキルです。
反対に、治療などPTとしてしか使えないスキルは「アンポータブルスキル」と言います。
病院では、リハビリだけで一日が終わるためポータブルスキルを身につけるのは困難。
特養なら、働きながらポータブルスキルが身につくよ。
給料をもらいつつ、スキルが身につくから一石二鳥♪
ポータブルスキルを磨くことは、転職の幅を広げることに直結します。
他業界への転職を考えたい人は、以下の記事を参考にしてください。
【まとめ】特養でのPTのやりがいは「自分のやりたい仕事を選んで注力できる」こと
特養ではリハビリの収益性が低いため、1日のリハビリにかける時間は5時間ほど。
残りの3時間は、施設にとってプラスになる仕事を自分で考えて実行する時間です。
自分で考えて仕事を進めたい!
職員や施設のタメになる仕事をしたい!
PT以外の選択肢を広げたい!
こんな人にとって、特養は「やりがい」を感じられる職場です!
私も、特養での仕事に魅了されて約7年も働き続けています♪
もし、特養での仕事に興味をもった場合は、転職エージェントの利用をおすすめします。
希望条件にあった求人を紹介してくれ、給与交渉まで行ってもらえるから♪
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