
特養って給料が低そうじゃない?
休日や有給に関してはどうなの?

たしかに、特養は年収UPを目的に転職する場所ではないよ。
ただ、休みの融通はききやすい環境だよ♪
給料アップを目的に転職するなら、訪問看護や訪問リハビリがおすすめです!
訪問の数だけインセンティブがもらえて、リハ職の中では給料が高い傾向にあるから。
特養のいちばんの魅力は『働きやすさ』です♪
実際に、特養は離職率の低さが高度急性期についで第2位。

給料面では、介護施設ならではの国からの補助を受けることができる職場です。
本記事では、特養で働くPT・OTの給料と休日について紹介します!

特養で花開いたPT
Bすけ
ダメ出しばかりくらい続けた病院から逃げるように転職。転職先の特養では理事を任されるまでに! 働く場所が人の価値を決めるのだと実感。PT・OTが価値を見出しやすい特養の魅力を発信しています!
【特養の給料事情】リハ職は介護士の恩恵により昇給する!


特養は給料が低いイメージだけど、実際はどうなの?

私の給与明細を一部公表しつつ、リアルな実情を紹介するよ!
「ジョブメドレー」が求人から算出した職場別の年収では、以下のような差がありました。

※平均年収ではなく求人募集の給料です
・訪問系の給料がもっとも高い
・病院、老健、特養は給料が低い
特養の年収が低い理由はリハビリの収益性が低いから。
反対に、訪問系の給料が高い理由は訪問した数だけ施設の収益につながりやすいから。
私が特養に転職したのは理学療法士として4年目の時期。
特養での1年目の年収は、約385万円でした。


その給料はどう決めたの?

転職活動での給与交渉で決めたよ!
前の職場の給与明細をもとに、転職エージェントに給与交渉をしてもらいました。
年収が大きく上がることはありませんでしたが、時間単位の給料は大きくあがっています♪
前の職場では、サービス残業を含めて1ヶ月に15〜18時間の残業をして年収380万円。
しかし、特養では残業ゼロで約385万円。
つまり、働く時間が減ったのにほぼ同額の給料をもらえているということです。

特養では時間給の考え方で、年収を上げることもできるよ!
特養では「処遇改善手当」という、国からの補助として急に昇給することがあります。
これは、年に1度の昇給とは別もので、一時的なものでもありません。
私の場合は、入職してから以下のような頻度と金額で、合計13,000円の昇給を受けてきました♪
2019年 | 3,000円UP | 特定処遇改善加算 |
2022年 | 7,000円UP | ベースアップ加算 |
2024年 | 3,000円UP | 処遇改善加算率の引き上げ |
国が実施する介護職員等の賃金を上げる目的で行う施策のこと。
国は事業所内で柔軟に配分することが可能としている。
介護職員の給与UPが基本ですが、施設によっては他職種にも配分されます。
実際に、私は月に合計で17,000円の処遇改善手当をもらっています。

介護士の人手不足を問題視している国は、過去に何度も手当を増額しています。

超高齢化社会と言われ続けている現代。
この施策は今後も続いていくだろうね。
【特養での休日事情】リハ職は土日休みも有休も自分次第!


病院と介護施設で休みの日数に違いはあるのかな?
気兼ねなく有休を使えるといいな。

有給が気兼ねなく取れるのは特養の魅力のひとつ。
プライベートを大切にしたい人にはおすすめの職場だよ!
病院と特養の休日数を比較した正式なデータはありませんでした。
そこで、転職サイト「PTOTSTワーカー」で年間休日を調査しました。
年間休日「120日以上」の施設は病院のほうが多い。

【年間休日120日以上の割合】
介護施設:12.9%(303/2331)
病院:23.9%(336/1403)
ただ、多くの施設が「週休2日」+「正月休暇」+「夏季休暇」で、年間110日としています。
私の働く特養では、年間休日は114日。
月9日休みプラス、正月休暇と夏季休暇が3日ずつの内訳。
前の職場である病院の年間休日は126日ほど。
それでも、現在の職場の方が、体力的にも精神的にも余裕をもって働けています。
なぜなら、特養のほうが土日の2連休で休めて、有給も使いやすいから。
病院では、リハビリ加算のために土日を休みにするわけにはいきません。
そのため、誰かが土日も出勤する必要がありシフト制の勤務になるのが通常。

特養では土日で休んでも加算に影響がでない仕組みになっているよ。
次の項で詳しく説明するね!
特養では、いつ休んでも誰にも迷惑がかかりません。
その理由は、リハビリの加算の仕組みにあります。
リハビリの契約をした利用者は、1日ごとに約120円が料金としてかかる。

リハビリ1回につき◯◯円!ではないんだ。
1日単位で施設にリハビリの収入が入るため、土日に休んでいても収益面で迷惑をかけることはないのです!
そのため、私は土日で休みを固定してもらっています。

有給も組み合わせれば、すべての週が2.5日の休みになることも珍しくありません。
2日連続で休めると、疲れも取れるし旅行にも行きやすい♪
病院では、リハビリの回数に応じて加算をとれる仕組みになっています。
そのため、土日も年末年始も関係なく毎日加算をとれるようシフト制を導入していることがほとんど。
上記の理由により、病院では土日を固定にして休むことは難しいのです。
特養では、誰かに気を使うことなく有給がとれます。
理由は、PTがひとり職場となるから。
PTの仕事を代わりに行える人はいないため、有給をとっても誰かの負担を増やすことはありません。
その分、自分の仕事は自分で責任をもって管理する必要があります。
もし、リハビリが回りきれなかった場合は、利用者にお金を請求するわけには行きません。

そうなれば、利用者にも職場にも迷惑をかけちゃう。
ただ、仕事のペース配分さえしっかり管理できていれば、有給は気兼ねなく使うことができます!
病院の場合は、自分が休めば代わりの人がリハビリを代行します。
病院側からすると、1日の出勤人数が減れば1日の利益も減ってしまいます。
そう考えてしまうと、気軽には有休をとれません。
公休や有給に自由がきくのは、ひとり職場という点が大きく関係しています。
ひとり職場のメリット・デメリットを知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
【まとめ】施設形態による年収に違いはないが、気兼ねなく休める点が魅力
特養は、給料が高い施設ではありません。
しかし、「処遇改善手当」という思わぬ昇給があり、「土日休み」「有給」がとりやすい職場です♪
介護士不足の問題を抱える日本では、今後も処遇改善手当が増えていく可能性は高いでしょう。
特養は、基本リハ職がひとり職場となります。
そのため、自分の都合に合わせて仕事のペースを調整しながら働けるのが魅力。
自分が休んでも、他人に迷惑をかける心配やストレスは皆無。
土日休みや有給取得がしやすい環境で、プライベートを充実させたい人にはピッタリの職場です♪
もし、特養での仕事に興味をもった場合は、転職エージェントの利用をおすすめします。
希望条件にあった求人を紹介してくれ、給与交渉まで行ってもらえるから♪
おすすめの転職エージェントは、以下の記事で紹介しています。

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