毎日、仕事でクタクタ。
次の日のことを考えると憂鬱。
職場を変えるべきかな?
・9時から17時まで20単位のノルマ
・定時を過ぎても記録やサマリー作成
・家に帰ってもレポート作成や調べごと
・休日は勉強会への参加が暗黙のルール
私も、このような職場から「楽な職場」を求めて転職した経験者。
現在は、1日20単位のノルマから解放され、自分のペースでゆったり仕事ができています。
ズバ抜けて給料がよいわけではなけど、理事を兼務させてもらえています♪
「キツイ」も「楽」も知っている私が、今までに経験した5つの職場を楽な順にランキング!
ランキングの根拠は以下のとおり。
〈3つの側面を5点満点で評価〉
1.体力面が楽
2.精神面が楽
3.労働環境が楽
順位 | 総合評価 | 体力面 | 精神面 | 労働環境 |
---|---|---|---|---|
1位:特養 | 4.66 | |||
2位:療養型 | 3.33 | |||
3位:訪問リハ | 2.66 | |||
4位:急性期 | 2.33 | |||
5位:回復期 | 2.00 |
あくまでも、独断と偏見たっぷりな主観によるものです。
気を悪くされた方は、この時点で離脱していただけると助かります。
本記事では、「特養」「療養型」について体力・精神・労働環境それぞれ詳しく解説していきます!
この記事でわかること
特養で花開いたPT
Bすけ
病院でダメ出しばかり受けていた、こんな私が、特養に転職した途端に理事を任されることに・・・。 特養で働く魅力を紹介します!
「特養」「療養型」が理学療法士にとって楽な職場と言える理由
順位 | 総合評価 | 体力面 | 精神面 | 労働環境 |
---|---|---|---|---|
1位:特養 | 4.66 | |||
2位:療養型 | 3.33 | |||
3位:訪問リハ | 2.66 | |||
4位:急性期 | 2.33 | |||
5位:回復期 | 2.00 |
特養と療養型ってリハビリの重要性が低いよね?
楽な理由と関係があるの?
リハビリの重要性が低い職場は、収益性も低いんだ。
だから、求められることも少なくなるよ!
「最低でも1日20単位はとってよ!」
「早く改善させて、早く退院させよう!」
私の経験上、特養や療養型では、このような言葉を聞くことはありません。
求められることが減れば、楽になることは間違いありません!
ここでは、「特養」「療養型」について、実際の経験をもとに解説していきます。
PTの離職率を職場別に比べると、特養は9.0%で第2位。
離職率が低く、働きやすい環境であることがうかがえます。
病院や老健のような入所期限はなく、終の棲家と言われる生活の場です。
病院のように「朝から夕方までリハビリ」ということはありません。
特養で働く私の1日のスケジュールはこちら↓。
リハビリに費やす時間は5時間ほど。
残りの2~3時間はデスクワークや他職種との話し合いが中心となります。
リハビリが5時間だけ!?
なぜそうなるの?
リハビリ時間が少ない理由は、収益性が低いから。
特養の料金体制は、1日ごとに120円が加算される仕組み。
施設の収益はリハビリの回数に比例しません。
そのため、病院のように1日20単位というノルマはありません。
特養のPTに求められるのは施設や職員の質を上げること。
リハビリだけに時間を費やしてはいけません。
9時~17時までリハビリづくしの病院と比べると、体力面はかなり余裕があります♪
特養の業務について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
・利用者の急変リスクが低い
・機能向上が求められていない
・PTはひとり職場となる
特養は生活の場であるため、利用者の病状は安定しています。
・レントゲン画像をチェック
・血液データをチェック
・前日のリハビリ内容をチェック
病院のように治療経過を細かく追う必要はなく、リスク管理の必要性は病院よりも下がります。
機能向上を目的としないため、リハビリ成果に対する心理的負担もありません。
PTがひとり職場になるということもあり、意識の高い同僚からのプレッシャーも皆無。
・自分のペースで働ける
・誰にも迷惑をかけずに休みがとれる
・残業がない
ひとり職場となる特養では、働き方は自分次第。
すでに説明したように、リハビリは1日のうち5時間程度。
午前中から集中的にリハビリをやり切ってしまっても良し。
デスクワークの合間に、リハビリを挟んでも良し。
自分の集中力や体力に合わせて、仕事のペース配分を自由に変えることができます。
ひとり職場のため自分の代わりはいません。
逆に言えば、いつ休んでも誰にも迷惑はかかりません。
リハビリ時間が少ないため、書類作成の時間も十分に確保でき、残業になることもありません。
病院では、PTひとりが1日20単位を目指して働いています。
療養型の病院になると、「1日20単位」というノルマが少し緩くなる傾向にあります。
理由は、リハビリの必要性が急性期や回復期よりも下がるから。
療養型病棟に入院する患者さんは以下のような人。
・疾患の管理が必要
・施設への入所待ち
・緩和ケアが目的
患者さんの入院目的がリハビリではないため、ノルマが緩くなります。
私の経験上では、1日に18単位くらいが平均的。
リハビリの内容も、ベッドサイドで行う患者さんの割合が増えます。
急性期や回復期に比べると、体力面は「楽」を感じることができるでしょう。
・機能向上が求められていない
・治療手技にこだわる人が少ない
療養型は機能向上を目的としない患者さんが多くなります。
そのため、「リハビリで少しでも早く退院させなければいけない」というプレッシャーはありません。
そんな職場柄、治療手技を極めようとする意識の高い同僚も少ない傾向にあります。
ベッドサイドでの介入も多くなるため、患者さんと1対1で落ち着いた環境でリハビリができます。
労働環境は、病院ということでどこも大きな違いはありません。
急性期でも回復期でも病棟によって、休みの日数が変わることはないでしょう。
有給を使う場合は、自分の担当患者さんを同僚がカバーすることになります。
人に代わりを頼むという点で、「まったく気兼ねなく休める」ということはありません。
残業に関しては、多少の覚悟をするべきです。
理由は、退院サマリーを書く頻度が多くなるから。
療養型では、自宅退院ができずに施設入所となる患者さんが多くなります。
1日に18単位のリハビリを終え、記録や掃除をしたあとに残るのは20分〜30分。
先輩への確認も含めると、就業時間内で退院サマリーを終わらせることは困難です。
理学療法士が楽な職場に移るデメリットと解決策
特養・療養型はどちらも、「リハビリの重要性が低い」職場です。
リハビリの重要性が低いことで生じるデメリットは3つ。
楽をするならデメリットがあるのは当然かぁ。
解決策も紹介するから大丈夫!
まずは、自分の優先順位をはっきりさせることが大事だよ♪
リハビリの重要性が低い職場は、収益性も低い傾向にあります。
そのため、職員の給料も低くなります。
ジョブメドレーの求人から算出した結果によると、特養はもっとも低い結果に。
給料の問題を解決する方法は、
転職エージェントを使えば、応募する前におおよその給料を知ることができます。
この施設に興味があるのですが、年収450万以上でいけますか?
問い合わせてみますね・・・。
施設は420万からで考えているみたいです。
わかりました!
では、見送ります。
給料交渉を事前に行ってもらえるから、内定後に給与面で断念するような手間にはなりません。
ひとりで就職活動をすると、給与交渉はどうしても弱気になってしまいます。
「採用を見送られたら嫌だな」
「お金に執着していると思われたくないな」
このような心理が働き、低い給料で採用されてしまう可能性も・・・
転職エージェントを利用すれば、給与交渉は不要です。
あらかじめ希望条件を伝えておくことで、事前に給与条件を確認してもらえます♪
PTにおすすめの転職エージェントは以下の記事で紹介しています。
患者さんの機能維持が目的となる職場では、治療スキルを発揮する機会はあまりありません。
そのため、治療に関する知識やスキルは回復期やクリニックで働くPTと差が開いてしまいます。
この解決策は、
特養で身につくのは「プレゼンスキル」。
施設内研修の講師や外部でのリハビリ教室といった人に伝える仕事が多くなるからです。
プレゼンスキルは、部署や職種が変わっても使えるスキル。
どこにでも持ち運びが可能ということで「ポータブルスキル」と呼ばれています。
反対に、治療のスキルはPTとしてしか使えないため「アンポータブルスキル」と呼ばれます。
特養では、ポータブルスキルが身につくため転職の幅を広げることができます!
楽な職場に慣れてしまうと、その職場を離れる決断はなかなかできません。
しかし、結婚・出産などライフイベントによって転職を余儀なくされることがあるかもしれません。
特養で働く私も、治療スキルの衰えにより病院で働く自信はありません。
いったん楽な職場へ移ってしまうと、異なる職場への転職は難しいでしょう。
いっぽう、特養では以下のポータブルスキルを身につけることができました。
・プレゼンスキル
・ライティングスキル
・タイムマネジメント
これらのスキルにより、他業界でも通用する自信はつきました。
どんな職場で働くにも身につくスキルは自分次第。
楽な職場で働きながら、将来の選択肢を増やせるようスキルを磨くのがベストだと言えます!
以下の記事では、特養で働きながらセカンドキャリアに備える方法を紹介しています。
【私の体験談】楽な職場で働くことで逆に成長できた話
私が初めに選んだ職場は、回復期リハビリ病院。
効果のないリハビリを徹底的に取り締まる風潮の職場でした。
それ、何のためにやってるの?
それをやることで、デメリットはないの?
常に監視の目にさらされ、あら探しをされているような気分。
そんな職場を3年で抜けだし、次の職場に選んだのが「特養」。
特養ではPTが私ひとりのため、誰もが私を頼ってくれました。
同僚から認められ、頼られることで仕事のモチベーションは上昇。
私がマニュアルつくっておきますね!
県の発表会に応募してもいいですか?
自己肯定感が高まり、様々なことに挑戦できるように♪
常におびえながら仕事をしていた病院時代が嘘のよう。
楽な職場で成長なんてできるの!?
私は、100%成長したと言い切る自信があります。
正直、治療スキルは衰えました。
それでも、以下のスキルに磨きがかかり総合力では成長したと言えます!
・ライティングスキル
・プレゼンスキル
・時間管理術
「職員兼理事」という役職を与えてもらえたのがその証拠!
もし、楽な職場を選ぶことに罪悪感を感じているなら、間違いです!
楽を選ぶことで、心に余裕ができチャレンジ精神から成長することもあるから。
特養での仕事について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
【まとめ】リハビリの重要性が低い職場ほど理学療法士は楽だと感じる
私の経験をもとにしたランキングは以下のとおり。
順位 | 総合評価 | 体力面 | 精神面 | 労働環境 |
---|---|---|---|---|
1位:特養 | 4.66 | |||
2位:療養型 | 3.33 | |||
3位:訪問リハ | 2.66 | |||
4位:急性期 | 2.33 | |||
5位:回復期 | 2.00 |
あくまで主観によるものですが、リハビリの重要性が低くなるほど楽だと感じました。
ただ、楽な職場ではデメリットもあります。
1.給料が低い
2.治療スキルが向上しない
3.転職しづらい
それでも、私は「楽な職場」に転職して本当に良かったと感じています♪
「特養はPTが輝ける場所だよ!」ってことを伝えたくてブログを始めたくらいだから。
まずは、デメリットを理解したうえで自分のなかの優先順位を考えてみてください。
もし、楽を求めて転職するなら、給料交渉をしてくれる転職エージェントに頼りましょう!
転職エージェントを利用することで、デメリットのひとつは解消できます。
特養について詳しく知りたい方は、当ブログで詳しく紹介しているので参考にしてください!