
特養は楽って噂を聞くけど本当?
特養は病院よりもリハビリの必要性が低い場所。
だから、「楽」だと思う人もたくさんいるかと思います。
楽=仕事量が少ない
上記の定義で言えば結論は、楽ではない!
しかし、「楽にすることはできる」というのが私の本音。
その方法は、ライティングスキルを上げること。
理由は、特養ではライティングスキルを必要とする仕事が多くあるから。
本記事では、特養が「楽」だと言えない理由と、楽にする方法について詳しく解説します!

特養で花開いたPT
Bすけ
ダメ出しばかりくらい続けた病院から逃げるように転職。転職先の特養では理事を任されるまでに! 働く場所が人の価値を決めるのだと実感。PT・OTが価値を見出しやすい特養の魅力を発信しています!
特養の理学療法士・作業療法士が楽ではない理由をリアルな仕事量で解説!


特養は、病院よりもリハビリが少なくて済むんじゃない?

たしかに、病院よりもリハビリにかける時間は少ないよ。
でも、それ以外の仕事がたくさんあるんだ。
病院では、1日の90%以上の時間をリハビリに当てています。
それに対して、特養のリハビリは1日の60%のみ。
リハビリ時間が短い理由は、リハビリの収益性が低いから。
批判覚悟でストレートに言うと、「利益にならない仕事だけに時間を費やしていてはダメ」ということです。
実際に、私がリハビリ以外で行っている仕事は大まかに以下の7つ。
・事故を減らす取り組み
・介助方法の提案と指導
・研修の講師
・マニュアルや指針の作成
・地域でのリハビリ教室
・利用者の送迎
・リハビリ計画書の作成

それぞれの仕事に費やす時間と具体的な内容を解説するよ。
これを知れば、特養が「楽」ではないことがわかるはず!
全国の特養の平均入所者数は70.5床。
PT・OTは基本ひとりで、1週間かけて70人を1回ずつ回ります。
70人を20分ずつリハビリするとかかる時間は、1日あたり5~6時間。
出勤数 | 1日の実施人数 | 1日のリハ時間 |
---|---|---|
週5日 | 14人 | 4時間40分 |
週4日 (有給使用) | 17.5人 | 5時間50分 |

8時間勤務のなかで、5~6時間って病院と比べて楽そう!

たしかに、リハビリだけなら楽。
でも、すでに説明した通りリハビリだけで終わってはダメなんだ。
リハビリを除くと、1日の残り時間は2~3時間。
この時間でやるべき仕事を次の項で紹介します。
1日のなかで5~6時間をリハビリに費やし、残りは2~3時間。
ここでやるべき仕事は以下の7つ。
それぞれの仕事にかかる時間がイメージできるよう、仕事内容を解説していきます!
事故が起きたときに、原因と対策を考え職員に周知するまでが一連の仕事。
1.事故発生
2.報告書をもとに介護士と原因を追求
3.対策の立案と実行
4.対策を職員全体へ周知
5.1ヶ月ごとに委員会で報告
基本的に事故は介護現場で起きるため、介護士とともに取り組みます。
1か月に1回、事故対策委員会が開かれるため、月ごとに事故の詳細をまとめます。
・移乗介助が原因で利用者がケガをした
・介護士から介助方法を尋ねられた
・新規の利用者が入所した
こんなとき、介助方法のポイントを伝達。
実演する場合もあれば、紙にまとめて周知する場合もあります。
特養では、職員の質を確保する目的で定期的な研修が定められています。
実際に、私が担当しているのは以下の3つ。
・事故防止のための研修
・褥瘡予防に関する研修
・災害対応に関する研修
3〜4か月に1回のペースで、研修を企画し資料を作成します。
世の中の情勢に応じて、国から新たに求められるようなものが度々でてきます。
最近では、以下の3つの作成が義務化されました。
・コロナ感染症マニュアル
・災害マニュアル
・虐待マニュアル
頻度は多くありませんが、特養では文献に慣れ親しんでいるリハ職がもっとも適任です。
特養では、地域福祉に貢献するための取り組みを行います。
貢献方法は、各施設によって自由ですが、私の職場ではPTが担当しています。
・各集会所にて体操教室
・施設に招いて介護教室
私の場合は、4か月に1回のペースで企画しています。
3ヶ月に1度、リハビリの目的や内容を見直し、計画書を作成します。
現在はコロナの影響もあり、家族が施設の中に入ることができません。
そのため、利用者の現状を分かりやすく伝えるために「おたより」も作成しています。
・利用者の病院受診
・短期入所者の送り迎え
上記の仕事をメインに行う看護師や相談員の手が足りないときにサポートします。
※施設によっては送迎のためのドライバーを雇っている場合もあります
職員の人数が少ない特養では各職種がお互いにサポートし合うことで成り立っています。
紹介した上記の仕事内容をより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
「ライティングスキル」を上げると特養の仕事は楽になる!

特養の仕事は、6割がリハビリ業務、4割がその他の仕事だと説明してきました。
リハビリ業務は実施する人数と時間が決まっているので、早く終わらせたり楽にすることは不可能です。
しかし、以下のような「リハビリ以外の仕事」はスキル次第で早く終わらせることができます!
・事故を減らす取り組み
・介助方法の提案と指導
・研修の講師
・マニュアルや指針の作成
・地域でのリハビリ教室
・リハビリ計画書の作成

上記の仕事が「ライティングスキル」で早く片付く理由を説明するよ!
特養でのリハビリ以外の仕事の多くは、「人に伝える」「説明する」ような仕事です。

そのため、上記のようなライティングスキルをもっていれば仕事が楽になります。

研修とか体操教室ってライティングより話すスキルじゃない?

相手に分かりやすく伝えるには、話の「構成」が重要。
その構成は、事前に考える必要があるよね?
そこでライティングスキルが必要になるんだ!
例えば、研修を企画して資料を作成する場合、以下のような工程で仕事を進めます。
1.研修の目的を考える
2.相手の知りたいことを考える
3.上記を踏まえて構成を考える
4.分かりやすく資料にする
資料にまとめるまでに、これだけの工程があります。
ライティングスキルは、書き始める前の情報収集や構成づくりも含めたスキル。

スキルがなければ相当な時間がかかりそうだね!

私もはじめは苦労したけど、予想外の収穫もあったよ。
ライティングが上達したことで内向的な私でも人前で話すスキルが上達したんだ♪
「文章を書くのが好き」という人は、特養の仕事に向いています。
反対に、「ライティングに自信がないけどスキルを磨きたい」という人にも特養はおすすめの職場です。
・PTの給与水準は低下している
・PT・OTはすでに飽和状態にある
・PT・OTオワコン!!
「ライティングスキル」をもっていることで、上記の不安を解消することができます!
理由は、ライティングスキルは「ポータブルスキル」だから!
業種や職種が変わっても持ち運びができる職務遂行上のスキル。
部署が変わっても、職種が変わっても、人に伝えるスキルは絶対に必要なスキルです。
だから、ライティングスキルを持っていることで、転職の幅が広がります。
反対に、リハ職の評価・治療のスキルは「アンポータブルスキル」と言い、もち運びができません。
リハ職として働くなら貴重なスキルとなりますが、職種が変わればまったく役に立ちません。

PTの将来性には不安があるけど、ポータブルスキルを身につける時間がないよ〜。

特養なら、PTとして働きながらポータブルスキルが身につくよ!
PT・OTの将来を不安に思う方は、身につけるスキルのバランスを見直してみてください。
「アンポータブルスキル」ばかりではなく、「ポータブルスキル」の比率を増やしていくのです。
プレジデントによると、高年収のビジネスマンは「ライティングスキル」が高い傾向にあります。

年収1500万円以上のビジネスマンは、書くことが得意な人が多いのです。
この結果からも、ライティングスキルと年収には関係があると考えられます。
ポータブルスキルに関しては、以下の動画が分かりやすくおすすめです。
【まとめ】特養での理学療法士・作業療法士の仕事はスキル次第で「楽」にできる!

特養での仕事は、リハビリ6割、その他4割。
その他の仕事はスキル次第で時間を短縮できます。
人に伝える仕事が多い特養で重要になるスキルが、「ライティングスキル」。
ライティングスキルは、職種を変えても使える「ポータブルスキル」だから、PTの将来的な不安を解消することもできます。
特養なら、PT・OTとして働きながら「ポータブルスキル」を磨くことができます♪
もし、特養での仕事に興味をもった場合は、転職エージェントの利用をおすすめします。
希望条件にあった求人を紹介してくれ、給与交渉まで行ってもらえるから♪
おすすめの転職エージェントは、以下の記事で紹介しています。

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