特養に入職したらまず、個別機能訓練加算を取得するための体制を整えます。
そして、次に実行すべきが介護士との関係性づくりです。
特養では、介護士との関係性が働きやすさを左右する鍵になります。
よい関係性が築ければ、
上記のような好循環を作りだすことができます。
本記事では、特養という環境に合わせた介護士との関係性を築く方法について解説します!

特養で花開いたPT
Bすけ
ダメ出しばかりくらい続けた病院から逃げるように転職。転職先の特養では理事を任されるまでに! 働く場所が人の価値を決めるのだと実感。PT・OTが価値を見出しやすい特養の魅力を発信しています!
特養の理学療法士・作業療法士にとって「介護士との関係性」が重要な理由

PT・OTにとって介護士との関係性は欠かせません。
理由は、1週間に5分~20分の機能訓練だけで利用者をよくすることは困難だから。
利用者の生活をより良くしたいなら介護士の協力が必須です。
例えば、PT・OTの知識を活かして利用者の転倒事故を減らしたいと考えた場合。
・BPSDへの対応方法を統一
・利用者の居室環境を変更
・利用者の生活リズムを整える
上記のような対策は、どれも介護士の協力が必要です。
どんなに良いアイデアも、介護士との関係性が築けていなければ実行してもらえません。
なぜなら、現状をより良くするためのアイデアや意見のほとんどは、実行のハードルが高いから。
・過去のやり方を改める
・経験のない方法を試す
・ひと手間を加える
上記のような意見は、心理的にも体力的にも負担が生じるため、簡単には実行に移してもらえません。
だからこそ、「PTが言うなら協力しよう!」と思ってもらえる関係性づくりが重要です。
もし、介護士との関係性が悪ければ、特養においてPT・OTは無力です。
利用者に何ももたらすことができなければ、やりがいも感じられません。
介護士との関係性は、仕事の楽しさにも直結する重要な要素だと言えます。
理学療法士・作業療法士が介護士との関係性を築く方法


関係性を築くと言っても私はコミュニケーションが苦手。

内向的な私でも実践できた方法を紹介するね!
介護士との関係性を築く、とっておきの方法が「ギバー」になるということ。
Give&Takeの「ギブ」です。
特養のひとり職場という環境を活かした、内向的な私でもできる方法です。
PT・OTしか知りえない知識や技術を、とにかく介護士に提供しましょう。
ギブし続けると、与えられた相手には返報性の原理が働きます。
相手から何かを与えられたら、「何かお返しをしなければ」という気持ちが働く心理効果のこと。
PT・OTが介護士にギブできることは、以下のようなものがあります。
・入所者の介助方法の伝達
・入所者の病的リスクの伝達
・入所者の自助食器の選定
・入所者の車いす調整
・職員の腰痛に対するアドバイス
他にも、提供できることは数えきれないほど存在します。
知識・技術を提供し続けると、介護士から相談が集まるようになります。
「PTに相談すれば、いい意見がもらえるかも!」
「PTに相談すれば、解決が早そうだ!」
「PTに相談すれば、物事が前に進む!」
相談が集まるということは、上記のように思ってもらえた証拠です。
ここまでくれば、自分の意見も聞いてもらいやすくなります。
意見を聞いてもらうためのポイントは、
人が行動するのは、感情を動かされたときです。
相手の気分を少しでも害してしまえば、意見は聞き入れてもらえません。
まずは、相手に共感することが大切。
例えば、過介助になっている利用者の移乗介助の改善を介護主任に頼む場合。
「利用者の移乗方法を変えられませんか?
今みんなが行っている方法は、利用者の能力を活かせずに過介助になっています。
ただ、過介助の原因には多忙な業務による精神的な焦りもあるかと思います。
そのため、まずは余裕のある日だけでも、主任から意識づけの声がけをしてもらえませんか?」
相手ができていないことを責めることなく、できない理由に共感することが大切です。
ひとり職種のPT・OTは介護士との関係を築けなければ無力です。
「共感+提案」という形でのコミュニケーションを意識してみてください!
【まとめ】介護士と良い関係性を築ければ仕事が楽しいと思える!
特養での働きやすさを左右するのが、介護士との関係性です。
介護士とよい関係が築ければ、利用者の生活をより良くすることができます。
自分の働きで利用者の生活がよくなれば、仕事は楽しくなります。
仕事が楽しければ、次々と様々なことに挑戦できるようになり、自分の成長に繋がります。
特養では、介護士との関係性が好循環を生む鍵になります!

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