「できれば役職に就きたい」
「あわよくば理事になりたい」
特養では、ただの理学療法士でも理事など役職に就くことは可能です。
特養のリハ職は、基本ひとりのため病院よりも断然、役職に就きやすい環境だから。
実際に、私は特養に転職して3年目には「理事」を兼務することができました。
本記事では、理事になれる見込みのある施設の探し方を紹介します!
ただ、理事や役職だけを目当てに特養に転職することはおすすめしません。
なぜなら、「特養なら役職に就ける」という確証はないから。
選ぶのは人であり、スキル・年功序列・好き嫌いなど選考基準は予測不可能だからです。
上記を踏まえて、参考程度に読んでいただけると幸いです。

特養で花開いたPT
Bすけ
ダメ出しばかりくらい続けた病院から逃げるように転職。転職先の特養では理事を任されるまでに! 働く場所が人の価値を決めるのだと実感。PT・OTが価値を見出しやすい特養の魅力を発信しています!
理事を狙える施設を見抜くためにチェックすべき2つのポイント

ただの理学療法士や作業療法士でも特養で理事になれる理由を簡単に説明します。
理由は、特養と病院の理事の配置基準の違い。
配置人数 | |
---|---|
特養(社会福祉法人) | 6人以上 |
病院(医療法人) | 3人以上 |
特養は、病院よりも職員の数が少ない上に、理事の枠は倍になるため一般の職員にも可能性がでてきます。
理事を狙える特養の探し方は以下の2ステップ!
病院や一般企業など母体をもつ特養では理事になれる見込みはありません。
母体をもつ施設は、デイサービスや老健など複数の事業を運営していることがほとんど。
そのため、理事は母体の医師や関連施設の施設長で埋まってしまいます。
だから、まずは母体をもたない単体の施設を探します。
母体をもっているかの確認方法は、ホームページの一番下を見ること。
気になる求人が見つかったら、その施設のホームページを確認してください。
◯◯会ーーー病院
◯◯会ケアハウスーーー
◯◯会ーーー保育園
上記のように、複数の事業が並んでいれば「単体の施設ではない」ということです。
単体の施設だと判明したら次のステップに進みます。
ホームページから「情報公開」または「役員名簿」という項目を探します。
役員名簿のなかで見るべき項目は以下の3つ。
1.職業
2.勤務形態
3.役員の資格

上記を見ることで、その施設の一般職員が理事に含まれているかを知ることができます。
一般の職員が理事に含まれていれば「チャンスあり」ということになります。
外部の職員が占める割合を見ます。
〇〇法人理事など外部の職員で埋められている場合は難しいでしょう。
常勤と非常勤の割合を見ます。
非常勤が多い場合は、外部の職員で埋められているということで難しいでしょう。
「事業の区域における福祉に関する実情に通じている者」の割合を見ます。
理事になるためには、以下のいずれかを満たす必要があります。
①社会福祉事業の経営に関する識見を有する者
②事業の区域における福祉に関する実情に通じている者
③施設の管理者
④その他
施設の一般職員は、②事業の区域における福祉に関する実情に通じている者に当てはまることがほとんど。
②の割合が少なければ、外部の職員で埋められているということで難しいでしょう。
上記の3項目をチェックした結果、施設職員を理事にしている割合が高い施設はチャンスありです!
・ホームページ上に役員名簿を掲載していない施設もある
・名簿があっても職業・勤務形態・役員の資格という項目がない施設もある
【まとめ】理事だけを目的とした特養への転職はおすすめしません!
特養は、病院と比べれば理学療法士や作業療法士が役職に就きやすい職場です。
だからと言って、役職だけを目当てに転職を考えるのはおすすめしません!
なぜなら、役職者を選ぶのは人であり選考基準は人それぞれだから。
私が本当におすすめしたい人は、頑張ってはいるけど今の職場で評価されない人。
特養の最大の魅力は、リハ職が評価されやすい環境です。
基本、PTまたはOTがひとり職場となるため身体機能に関する知識は自分だけが知りえるものになります。
そのため、多くの職員・利用者から頼られる存在になりやすいのが特養だから♪
特養で働く魅力をより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください!